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酉の市の始まりは江戸近在の農村である、葛西花又村の収穫祭と言われます。その日は鎮守である鷲大明神に市がたち、農具や地域の農産物が露店で商われました。
それらの中で、落ち葉などを「掃き込む、かき込む熊手」と大きな唐の芋「頭の芋」、粟で作った黄金色の「黄金餅」が、江戸市中からの参拝者が増えるに従い実用性より、洒落っ気を加えた縁起物へと変化していったと伝えられます。
明和8年(1771)頃から盛んになった浅草長國寺の酉の市では、花又で商われる熊手よりずっと大きく華やかな縁起熊手が出現し、後にはかんざし熊手など多種多様の熊手が人気となります。 |
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酉の市に酉の寺長國寺から授与される「かっこめ熊手守り」
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